2007年上半期

2007/01/11 16世紀:イタリア・メディチ家当主の変死の理由解明

 イタリア・フィレンツェの支配者だったメディチ家当主で、変死したフランチェスコ1世(1541―87年)夫妻の死因は、ヒ素による毒殺であったことをイタリアの研究チームが明らかにした。

 夫妻は1587年10月、同時に倒れ1日違いで亡くなった。当時からフランチェスコ1世の弟で枢機卿のフェルディナンド1世が当主の座を狙い毒殺したとのうわさが広まったが、マラリア原因説も強くイタリア史の謎とされていた。

 研究チームは、素焼きのつぼに納められ教会に保管されていた夫妻の肝臓組織を分析し、通常以上のヒ素を検出したことから毒殺されたと結論づけた。

【文献】

Mari, F. et al.: The mysterious death of Francesco I de' Medici and Bianca Cappello: an arsenic murder? BMJ 333: 1299-1301. (2006) [doi: 10.1136/bmj.38996.682234.AE]